ファラデーの法則:面積変化による起電力
1 · 予測
導線ループは一定の磁場中にあるが、ループ自体の面積が振動する(伸び縮みするものと考える)。磁場の強さが変化する場合と同様に、これでも起電力が誘起されるか?
- はい — ファラデーの法則が扱うのは、B と A のどちらが変化するかにかかわらず、全磁束 Φ = BA の変化だけである。
- いいえ — 起電力を誘起するのは変化する磁場の強さだけであり、面積の変化ではない。
- 面積変化は起電力を誘起するが、磁場変化とはまったく異なる仕組みによる。
2 · 準備
- changing-flux-area プリセットを開き、「リセット」を押す。磁場は 0.5 T に固定され、ループの面積は A(t) = 0.025 m² × (1 + 0.35 cos(2π × 0.35Hz × t)) として振動する。
- 誘導起電力の表示を有効にする。
- 各指定時刻における誘導起電力を読み取る。
3 · データ収集
| 時間 t (s) | 誘導起電力 (mV) |
|---|---|
| 0.50 | |
| 1.00 | |
| 1.50 |
3回の測定について、誘導起電力(縦軸)を時間 t(横軸)に対してプロットし、1周期(≈2.86 s)にわたる振動の様子をスケッチする。
4 · 分析
- 1回の試行について、B₀ = 0.5 T、A₀ = 0.025 m²、ω = 2π×0.35 rad/s を用いて EMF = −B·dA/dt = B₀·A₀·0.35·ω·sin(ωt) を計算する。表と比較する。
- この式の構造を changing-flux-b 実験の式と比較する。両方で起電力が、固定量(ここでは B、そちらでは A)と変化量の変化率の積に比例する理由を説明する。
5 · 発展
- 古典的な「滑り棒」発電機では、回路の一辺を物理的に動かして囲む面積を変え、EMF = BLv(磁場 × 棒の長さ × 滑る速さ)を誘起する。これはまさにこの面積変化効果の力学的な例である。棒をより速く滑らせると誘導起電力が増す理由を説明する。
- 一部のマイクロフォンは、磁石をコイルの近くで振動させたり、固定磁場に対するコイルの有効面積を変えたりして、音の振動を変化する磁束、したがって電圧信号に変換する。より大きな音(より大きな振幅の振動)がより大きな起電力信号を生む理由は何か?
この実験の物理
ファラデーの法則(面積変化)
ループを通る磁束は Φ = BA である。A が時間とともに変化し(B は固定)、ファラデーの法則は依然として成り立つ:EMF = −dΦ/dt = −B·dA/dt。これは同じ法則で、B と A の役割を入れ替えただけである。