可逆等温膨張におけるエントロピー変化
1 · 予測
気体が等温かつ可逆的に、より大きな体積へ膨張する。エントロピーは増加するか、減少するか、それとも変わらないか?
- 気体が広がるにつれてエントロピーは減少する。
- 過程は可逆なのでエントロピーは一定である。
- エントロピーは増加する — 体積が大きいほど、微視的な配置の可能性が増える。
2 · 準備
- entropy-isothermal プリセットを開き、「リセット」を押す。アルゴン 1 mol は 20 L、300 K から始まる。
- 交換熱とエントロピー変化の表示を有効にする。
- 各試行の目標(最終)体積を設定し、交換熱とエントロピー変化を記録する。
3 · データ収集
| 最終体積 V₂ (L) | 交換熱 Q (J) | エントロピー変化 ΔS (J/K) |
|---|---|---|
| 30.00 | ||
| 40.00 | ||
| 60.00 |
V₁ = 0.02 m³ を用い、3回の試行についてエントロピー変化 ΔS(縦軸)を ln(V₂/V₁)(横軸)に対してプロットする。
4 · 分析
- 1回の試行について、n = 1 mol、R = 8.314 J/(mol·K)、T = 300 K を用いて Q = nRT·ln(V₂/V₁) を計算し、次に ΔS = Q/T を計算する(同じことだが ΔS = nR·ln(V₂/V₁) を直接使ってもよい)。両方を表と比較する。
- この実験のすべての試行で ΔS が正である理由と、膨張が大きい(V₂ が大きい)ほどエントロピー増加が大きくなる理由を説明する。
5 · 発展
- この実験は可逆(無限に遅い)膨張を仮定する。同じ最終体積まで真空へ自由(制御されない)膨張を行うと、熱交換がまったくなく(Q = 0)、仕事もされないのに、気体の ΔS は正確に同じになる。エントロピーが状態関数であり、気体が V₁ から V₂ へどう移ったかを気にしない理由を説明する。
- 第二法則によれば、実在の過程で全エントロピー(気体と周囲)が減少することはない。この可逆等温膨張では、周囲(Q を供給する熱源)が失うエントロピーは気体が得る量と正確に同じである。全エントロピー変化がゼロになる理由と、それが可逆過程の特徴である理由を説明する。
この実験の物理
可逆等温過程のエントロピー変化
可逆等温膨張では、エントロピー変化は交換熱を一定温度で割った値であり、理想気体では ΔS = nR·ln(V₂/V₁) となる。エントロピーは体積比の対数とともに増加する。