定積加熱:一定体積での圧力上昇
1 · 予測
剛体の密閉容器で気体を加熱すると体積は変化できません(定積)。気体が膨張できないなら、加えた熱はすべてどこへ行くのでしょうか?
- 一定体積では仕事がないため、熱はすべて内部エネルギーになります。
- 容器が剛体でも、熱の大部分は仕事になります。
- 他の過程と同様、熱は仕事と内部エネルギーに均等に分かれます。
2 · 準備
- isochoric-heating プリセットを開いて Reset を押します。1 mol の気体を 0.0249 m³ に封入し、300 K から始めます。
- 圧力と加熱量の読み出しを有効にします。
- 各試行で目標(最終)温度を設定し、最終圧力と加熱量を記録します。
3 · データ収集
| 最終温度 T₂ (K) | 最終圧力 P₂ (kPa) | 加えた熱 Q (J) |
|---|---|---|
| 350.00 | ||
| 450.00 | ||
| 550.00 |
3回の試行について、加えた熱 Q(縦軸)を最終温度 T₂(横軸)に対してプロットします。
4 · 分析
- 1回の試行について n = 1 mol、V = 0.0249 m³ を用いて P₂ = nRT₂/V を計算し、さらに f = 3、T₁ = 300 K として Q = (f/2)nR(T₂ − T₁) を求めます。両方を表と比較します。
- 気体は膨張できず W_gas = 0 なので、第一法則から Q = ΔU です。ここで加えた熱のすべてが内部エネルギーになる理由を、定圧加熱実験と対比して説明します。
5 · 発展
- P₂ 対 T₂ の関係はゲイ=リュサックの法則です。一定体積では圧力と絶対温度は正比例します。V を固定した PV = nRT からこれが導かれる理由を説明します。
- 密閉圧力鍋では蒸気が膨張できず圧力(したがって温度)が 100°C を大きく超えるため、食品を速く加熱できます。
この実験の物理
定積加熱と内部エネルギー
一定体積では気体は仕事をしない(W_gas = 0)ため、加えた熱の全てが内部エネルギーに直接入り、Q = ΔU = (f/2)nRΔT となります。