気体分子運動論:温度と分子速度
1 · 予測
温度は平均的な分子運動の尺度です。気体の絶対温度を2倍にすると、典型的な分子速度も2倍になるでしょうか?
- 温度と速度は正比例するため、分子速度も2倍になります。
- 速度は温度の平方根に依存するため、分子速度は2ではなく √2 倍になります。
- 分子速度は温度に依存しません。
2 · 準備
- kinetic-sandbox プリセットを開いて Reset を押します。容器にはアルゴン(M = 0.039948 kg/mol)が入っています。
- rms 速度と平均運動エネルギーの読み出しを有効にします。
- 各試行で気体温度を設定し、rms 分子速度を記録します。
3 · データ収集
| 温度 T (K) | 平均分子 KE (zJ) | rms 速度 v_rms (m/s) |
|---|---|---|
| 300.00 | ||
| 600.00 | ||
| 900.00 |
3回の試行について v_rms(縦軸)を √T(横軸)に対してプロットします。原点を通る直線になりますか?
4 · 分析
- 1回の試行について R = 8.314 J/(mol·K)、M = 0.039948 kg/mol を用いて v_rms = √(3RT/M) を計算し、表と比較します。
- v_rms が温度に正比例せず、その平方根に比例して増加する理由を説明します。
5 · 発展
- 同じ温度の2種類の気体は同じ平均運動エネルギーを持ちますが、軽い気体(小さい M)の v_rms は大きくなります。KE_avg = ½M·v_rms² と、KE_avg が T のみに依存する事実を用いて説明します。
- ヘリウム(M ≈ 0.004 kg/mol)は、空気だけで風船がしぼむよりはるかに速く漏れます。v_rms の式を使い、軽い分子が微小な孔から速く逃げる理由を説明します。
この実験の物理
分子の rms 速度
気体分子の二乗平均平方根速度は温度とモル質量に依存し、v_rms = √(3RT/M) です。軽く高温の気体ほど分子は速く動きます。
平均分子運動エネルギー
同じ温度では質量に関係なく、理想気体分子の平均並進運動エネルギーは KE_avg = (3/2)k_BT です。温度はこの平均運動の尺度です。