宇宙ミューオン:目に見える時間の遅れ

1 · 予測

大気上層で宇宙線が作るミューオンの固有寿命は約2.2 µsしかなく、光速近くでも地上まで届くには短すぎます。それでも海面で多数検出されます。時間の遅れが説明するでしょうか?

2 · 準備

  1. muon-time-dilation プリセットを開いて Reset を押します。固有寿命は2.2 µs、速度 β = 0.995 です。
  2. ローレンツ因子と遅れた寿命の読み出しを有効にします。
  3. 各試行でミューオン速度を設定し、地球系での遅れた寿命を記録します。

3 · データ収集

速度比 β = v/cローレンツ因子 γ遅れた寿命 Δt (µs)
0.900
0.995
0.999

3回の試行について遅れた寿命 Δt(縦軸)を γ(横軸)に対してプロットします。原点を通る直線ですか?

4 · 分析

  1. γ = 1/√(1 − β²)、Δt = γ·(2.2 µs) を計算し表と比較します。β = 0.995 で寿命が約10倍になることを確認します。
  2. 時間の遅れがなければ2.2 µsで約660 mしか進めず、生成高度約15 kmに届きません。計算した遅れ寿命がこの状況をどう変えるか説明します。

5 · 発展

  1. ミューオン自身の系では寿命は2.2 µsのままですが、大気が長さ収縮して見えるため遠くまで進む必要がありません。地球系の時間の遅れとミューオン系の長さ収縮が同じ結果を予測する理由を説明します。
  2. 1941年のRossi-Hall実験は山頂と海面のミューオン数を比較し、特殊相対論の初期の直接確認となりました。異なる高度の個数比較が巧妙な検証になる理由を説明します。

この実験の物理

ミューオンの時間の遅れ

β = 0.995(γ ≈ 10)のミューオンは固有寿命2.2 µsが地球から約22 µsに伸び、ほぼ光速で大気を通過して海面検出器に届けます。

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